2020
Aug
10
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【株雑記】「賢明なる投資家」のレビュー~第4章~
今日は「賢明なる投資家」の第4章を読んだ感想と備忘録。
第4章 一般的ポートフォリオ戦略―保守的投資家―
第4章は保守的投資家のポートフォリオにおける債券の選択に関する説明が大部分を占めています。
これまでにも述べているように1972年のアメリカの債券事情と現代(2020年)の日本の債券事情はまるで異なるので、はっきり言ってこの章は参考にならないと感じました。(債券利回りが数%を超える世界の話をされても、日本国債利回り0.05%の世界に生きる我々にどんな恩恵があろうか!)
ただし、この章の冒頭に書かれている次の哲学は学ぶところが大きいと思います。
「投資家の期待できる収益率は、その人がどれだけのリスクをとる覚悟があるかにおおよそ比例するというものだという認識が一般に広まっているが、我々の認識は違う。期待できる収益率は、むしろ、投資家が自発的に投資のためにどれだけの知的努力を注げることができるかにかかっているはずだ。」
ここまでの章で、
- 防衛的投資家(安全かつシンプルな投資を好む人)
- 防御的な投資家
- 保守的投資家
といった似た表現が用いられているが、厳密な定義を与えられているのは一つ目の防衛的投資家だけです。
これら3つの表現は本当は同じ意味で使われていて訳の際に間違えただけである可能性はありますが、「保守的投資家」は防衛的投資家の中でも「リスク」に重点を置いて投資対象を選択する投資家、のようなニュアンスで用いられているように感じました。(残念ながらその定義は述べられていませんが。)
こんな感じで第4章の感想を終えますが、4章は具体的な話になりだいぶ読みやすくなった気がしました。
第5章は株式選択の話に入っていくようです。
また次回!
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