2020
Aug
12
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【株雑記】「賢明なる投資家」のレビュー~第5章~
今日は「賢明なる投資家」の第5章を読んだ感想と備忘録。
第5章 防衛的投資家のための株式選択
第5章はタイトルのとおり、防衛的投資家に向けたポートフォリオ構築に関するアドバイスがされています。
防衛的投資家に向けた「組み入れ株式の基準」という節では次の4つの基準が提示されています。
(太字部分は本文の引用)
- 十分な、しかし過度にならない程度の分散投資を行うこと。(10~30銘柄が良いだろう)
- 財務内容の良い有名大企業を選ぶこと。(「財務内容の良い」「大企業」の基準については章の後半に書かれていますが、結局、自分で勉強してその基準を作るべきだと思います)
- 継続的な配当金支払の実績があること
- ある銘柄を買い付ける際しては、過去7年程度の平均企業収益に照らして支払うべき価格の上限を決めること(中略)われわれが目安としているのは、過去7年間の平均企業収益の25倍、そして過去12か月の企業収益の20倍
この基準は私がバリュー株を選ぶ際の基準より若干緩いです。個人的には「PBR1倍程度の割安株」という条件も付けた方がいい気がしますが、当時のアメリカ株式事情と現代日本とでは少し違うのかもしれません。
また「成長株」については「買うな」とほぼはっきりと書いています。(ここで、成長株とは過去にに1株当たりの利益が一般の株式よりもずっと高い割合で増加してきており、かつ将来的にその状況が続くと見込まれている株式、と定義されています。)
成長株は収益に対して高値で取引されていることが多く投機性が高い、と説明されています。
株をやっているとわかりますが、急成長株ってPERとPBRがやたら高いです。それは急落するリスクも大きいことを意味していますから、防衛的投資家は手を出すな、ってことですね。
「投資家個々の事情」という節では、視点を変えて、どういった背景の人が防衛的投資を行うべきか、ということが言及されています。そこで登場するのは、
- 2000万円の資金で自分と子どもたちの生活を支えないといけない未亡人
- 貯金1000万円あり、それが年間100万円ずつ増えていく医師
- 週の収入が1万円で、年間10万円貯金できる学生
の3つのケース。それぞれ次の特徴を理由に防衛的投資を行うべきだとコメントされています。
- 未亡人は「生計を立てるための定期的な収入」「元本保全」の二つが重要な課題である
- 医師は投資に関する勉強をしたり、資金を管理するための十分な時間がとれない
- 学生は積極的投資をしようと思った場合、勉強をする必要があるが、少ない資金ではリターンがその努力に見合わない
幸か不幸か、私はどのケースにも当てはまらないので、次の章で積極的投資について学びたいと思います。
第6章は積極的投資家の分散投資についてです。
また次回!
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