2020
Aug
16
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【株雑記】「賢明なる投資家」のレビュー~第11章~
今日は「賢明なる投資家」の第11章を読んだ感想と備忘録。
第11章 一般投資家のための証券分析
第11章は企業の財務分析や業界分析、それに基づいた株価分析のマインド(具体的な手法ではない)が紹介されています。
債券についてはもう触れないことにしているので、ここでは普通株に関する項目で気になった部分を備忘録としてまとめてみます。
「普通株の分析」という節では、
「普通株を分析する際に理想的なパターンは、銘柄の分析評価を行ってそれを現在の株価と比較して、その株価が魅力ある買い物かどうかを決定するというやり方である。」
という書き出しで始まっています。これまで何度もグレアムさんが言ってきたバリュー投資のマインドですね。
銘柄分析に当たって「株価潜在力」なるものを計算するようですが、具体的な計算式などが提示されているわけではないので、この箇所は話半分に読み流しました。
株の価値を決定する第一の要因は「平均収益(力)」ですが、その他の要因として次の5つが挙げられています。
- 全般的な長期見通し
- 経営者
- 財務内容の健全性と資本構成
- 配当実績
- 現在の配当率
私も決算書で直近の財務状況や配当実績などを見ますが、時には有価証券報告書で上の項目についてもう少し詳しく見てみるのも良いのかな、と思った次第です。(アレめっちゃページ数があるから読む気になれないけれど・・・)
「成長株の「資本家乗数」」という節では、成長株が割安かどうかを判断する基準として次の興味深い式が与えられています。
価値=現在の(標準的)収益×(8.5+予想年間成長率×2)
(※いくつかある成長株に対する評価式を単純化したものです)
これはPER換算では、
PER<8.5+予想年間成長率×2
が一つの割安基準になるということだと思います。
例えばPER=22.9だと年間成長率を+7.2%以上と予想していることになります。
今までPER=12を一つの基準に割安かどうか判断してみましたが、成長株に投資する際に、ここ数年の増益率の平均を年間成長率と仮定して上の式でPERを計算してみて割安かどうか判断するのも面白いかもしれません。(今度試してみようか)
この章からだいぶ株価の分析に近づいてきました。具体的に「こういう計算をすれば理想的な株価が求まる!」なんてお手軽な話にはなりませんが、どういった点に注目するべきか、というマインドを少しずつ学習していきたいと思います。
それでは、また次回!
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