2020
Aug
19
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【株雑記】「賢明なる投資家」のレビュー~第14章~
今回は「賢明なる投資家」の第14章を読んだ感想と備忘録。
第14章 防衛的投資家の株式選択
第14章は第13章で書かれていた「防衛的投資家のポートフォリオに含まれるべき7つの統計的基準」について詳細が説明されています。
- 企業の適切な規模(製造業では年間売り上げが1000億円、公益企業では総資産50億円以上であることが望ましい。※1ドル100円換算)
- 十分に健全な財務状況(製造業の場合、流動資産が流動負債の2倍以上であること。(中略)長期負債が純流動資産(運転資産)を超えないこと。公益企業では負債が株式資本(簿価)の2倍を超えないこと)
- 収益の安定性(過去10年間、毎年普通株の収益があること)
- 配当歴(少なくとも過去20年間において無配当の年がないこと)
- 収益の伸び(過去10年間において初めの3年間と最後の3年間の平均を比べて、1株当たり利益が、最低1/3以上伸びていること)
- 妥当な株価純資産倍率(PBR1.5以下であること。ただし、PERが15倍以下の時はPER×PBRが22.5をこえなければ、PBRは多少高くても構わない)
- 妥当な株価収益率(現在の株価が過去3年の平均収益の15倍以下であること)
なかなか10年以上の業績をさかのぼるのは大変ですが、3年くらいのデータを見るだけでもだいぶ絞れるので、銘柄選択の際には役立ちそうな基準ですね。
あくまで、防衛的投資家に向けた基準ではありますが、例えば成長株を選ぶときもこうした基準に目を向けて割安具合を判定してもいいかもしれません。
後半はダウ工業株や公益企業株にこの基準を適用して、どの程度の銘柄が該当するか、が書かれています。これは1970年代の米国株の話なのでここでは割愛。
また、「鉄道株」や「銀行株」についてもコメントが書かれていますが、こちらは実質何も言っていない感じでした。これらの銘柄は難しいようです。
ここまでの章で何度か割安基準が登場していましたが、これらは日本株でも同様に適用できる基準なのかは少々疑問が残ります。ただし、銘柄選びをする際に見るべきポイントの一つだと思って活用出来たらいいなと思います。
それでは、また次回!
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