2020
Aug
24
-
【株雑記】「賢明なる投資家」のレビュー~第20章(最終回)~
今回は「賢明なる投資家」のレビュー最終回。第20章を読んだ感想と備忘録です。
第20章 投資の中心的概念「安全域」
第20章は投資をする際の「安全域」というものの考え方について説明されています。
まず、章の中盤に
「投資家が最大の損失を被るのは、好景気下で優良とは言えない証券を購入したときだということである。このような買い方をする人々は、直近の好収益がそのまま企業の「収益力」であるととらえ、また、業績好調であることが安全性であると考えている。」
と書かれています。
私も株をはじめて買ったときは日経平均が24000円を超えて好景気と思われていた時期で、割安株とか何もわからない状態で直近の収益がよさそうなところで有名な銘柄を買っていました。
そのときはちょっとだけ利益が出て気分を良くしていたのですが、コロナショック到来でその時に買った銘柄のいくつかが今でも足を引っ張っています。まさにグレアムさんの言う通りになっていますね。
本書の中で、「安全域」の考え方について、債券や成長株を例にコメントされていますが、「安全域の考え方は、割安銘柄に適用することで明白になる」と書かれています。つまり、
「割安銘柄は本質的に、株価がその株式の評価価値よりも安い状態にあるわけで、その差がすなわち安全域である。」
ということです。割安銘柄の割安基準については第14章に防衛的投資家に向けた7つの基準が書かれています。
「賢明なる投資家」を読み終えて
ここまで「賢明なる投資家」を読んできましたが、正直な感想を言うと「初心者には難しい」です。
わからない用語、計算過程が不明な数字、不明なアメリカの株式・債券事情が多く、具体例が初心者を迷走させているように思いました。
ただし、この本を「投資哲学書」としてとらえたとき、非常に重要なことを述べていると感じました。
とくに、監修者まえがきにかかれている4つのエッセンス(詳細は本を参照)がこの本から学ぶべきすべてではないでしょうか。
個人的に価値があると思った章は、監修者まえがき、第7章、第8章、第11章、第14章、第20章です。
多くの投資家がバイブル(?)として読んできた本なので一読しましたが、初心者の私にはその価値がまだわかっていません。
ただ、将来このブログを読み返すことで大きな気付きを得るかもしれないので、その日まで投資家であり続けたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
リンク
↓クリック応援お願いします!


スポンサーサイト