2020
Sep
13
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【雑記】年金で元をとるには何年必要か計算してみた
こんにちは、ハイカーです。
「老後資金2000万円問題」なんて言葉がメディアによって祭り上げられたのは記憶に新しいですが、みなさんはご自分の年金についてどの程度ご存知でしょうか。
60歳までにいくら年金保険料を払うのか
65歳からいくら貰えるのか
いつまで生きたら元がとれるのか
今回はこれらの疑問を解消してみようと思います。
(※以下、用いた数字はすべて2020年現在のものとします。)
年金の支払い総額はいくら?
年金は主に次の3種類があります。
- (第一号)国民年金(自営業、フリーターなど)
- (第二号)国民年金&厚生年金(会社員、公務員など)
- (第三号)国民年金(会社員、公務員の配偶者かつ年収130万未満)
それぞれ特徴をまとめてみます。
支払額 | 加入期間 | |
---|---|---|
第一号 | 月額16540円 | 60歳まで |
第二号 | 月収の18.3%(自己負担9.15%) | 上限70歳 |
第三号 | 0円 | 上限60歳 |
これだけわかっていれば年金受給までにいくら保険料を支払うのか計算できます。
・例えば、20歳から60歳まで会社員として40年間働いて、平均月収が50万円だった場合、年金保険料支払い総額は
50万円×9.15%×12か月×40年=2196万円
となります。年金のタイプがある期間は第一号で、ある期間は第二号って人はそれぞれ計算して足せば総額が求まります。
年金はいくら貰えるのか?
貰える年金額を「国民年金」と「厚生年金」に分けて計算します。
・国民年金の受給額(年額)
78万1700円×加入月数÷480
・厚生年金の受給額(年額)
平均月収(ボーナス含む)×5.481÷1000×平成15年4月以降の加入月数
+
平均月収(ボーナス含む)×7.125÷1000×平成15年3月までの加入月数
となります。これを見ると、年金がいかに上の世代にとって有利な制度かわかりますよね。(ムカつきます。)
・例えば、20歳から60歳まで会社員として40年間働く予定の現在30歳の人は、平均月収が50万円だった場合の年金受給額(年額)は国民年金と厚生年金の両方の受給額を計算して足すので、
78万1700円×12か月×40年÷480
+
50万円×5.481÷1000×12か月×40年
=78万1700円+131万5440円
=209万7140円/年
となります。
年金はいつ元をとれるのか?
ここまでの話を使うと年金で元を取るために必要な年数が計算できます。
現在37歳以下の人であれば、
A=(第一号)国民年金加入月数×1.654万円
B=平均月収×9.15%×(第二号)国民年金&厚生年金加入月数
C=78万1700円×60歳までの第一号~第三号すべての加入月数合計÷480
D=平均月収×0.5481%×(第二号)国民年金&厚生年金加入月数
としたとき、
\[ \frac{\text{年金保険料支払総額}}{\text{年金受給額(年額)}}=\frac{A+B}{C+D} \]
が年金で元を取るために必要な年数となります.
ハイカーはいつ年金のもとを取れるのか?
最後に私のセミリタイア計画に合わせて計算してみます。
まず、25歳まで学生で国民年金の支払い免除を申請していたので、国民年金加入年数は35年。従って、
C=78.12万円×12か月×35年÷480=68万3550円
29歳で就職したので45歳でセミリタイアした場合、厚生年金加入期間は17年となる。平均月収を50万円とすると
B=50万円×9.15%×12か月×17年=933万3000円
D=50万円×0.5481%×12か月×17年=55万9062円
最後に、25歳~28歳と46歳~60歳まで合わせて19年間(第一号)国民年金に加入することになるので
A=12か月×19年×1.654万円=377万1120円
すると、
\begin{align}
\frac{A+B}{C+D}
&= \frac{377万1120円+933万3000円}{68万3550円+55万9062円} \\
&= \frac{1310万4120円}{124万2612円}\\
&=10.547年
\end{align}
というわけで10.6年くらいで元がとれます。(年金受給額は年間124万円ほど。)
まあ、ほとんどの人が8年~11年で元がとれると思って差し支えありません。
ちなみに会社務めの場合、年収が多い人ほど元を取るのに時間がかかります。
月収平均100万円(生涯収入4億8000万円)だと元を取るのに12.74年かかります。サラリーマンでこのレベルはそうそういなさそうですが・・・
仮に月収∞だとすると17年弱で元が取れる計算です。
年金の話はあちこちでされていますが、ここまで複雑なセミリタイアケースについて触れているものはなかったので計算してみました。
よければ参考にしてみてください。
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